小規模企業共済の申込をしてみました

このブログで何回かご紹介している「小規模企業共済」。

勤務時代からお客様の加入申込はお手伝いしたことがありましたが、自分自身ではまだ加入していませんでした。

開業してもうすぐ1年になり、安定しているとは言えないのですが、それなりに稼げるようにはなってきました。

少額でもいいからこの機会に始めておこうと思い、今回加入の申込をしました。

 

手順①:申込用紙をネットから注文する

小規模企業共済の加入申込は、いまだに紙に書いておこなう必要があります。

その申込書は、「中小企業基盤整備機構」のHPから請求することができます。
(銀行でも窓口でもらえるところがあります。)

Googleで「小規模企業共済」と検索すると、中小機構の小規模企業共済のページがトップにきますので、「加入をご検討の方」をクリックします。

「資料請求」→「加入手続き」の「資料請求フォーム」(様式番号101)の順にクリックします。

必要事項を入力し、

下の方で必要な資料の部数を入力します(加入申込をするつもりであれば、「[101]契約申込書」は必須です。パンフやしおりはHPからでも見られます)

これで送信すると、約1週間で「契約申込書」が入った封書が届きます。

 

手順②:申込書に記入・押印

次に、申込書に必要事項を記入し、押印します。

最初の3枚は両面が説明書になっており、4~6枚目が複写式の申込書、6枚目裏~7枚目が約款になっています。

記入するページは、左側が「契約申込書」、右側が「預金口座振替申出書」になっており、順番に記入していきます。

難しいのが、掛け金支払いに関する箇所です(14~24)。

  • 申込月分の掛け金を、申込時に現金で納付したい場合は、「現金あり」(上の写真の右側(19))
  • 申込月分から口座振替で納付したい場合は、「現金なし」(左側(14))

のどちらかに〇をします。

口座振替の開始は「申込月の翌々月」からとなり、最初は

  • 「現金あり」なら2か月分(9月申込なら10・11月分が11月に振替)
  • 「現金なし」なら3か月分(9月申込なら9~11月分が11月に振替)

が「申込月の翌々月」にまとめて口座振替されます。

「現金なし」の方が、現金を用意しなくてよいのでラクなのですが、11月や12月に申込をすると、口座振替が開始されるのが翌年1月以降になります。

そうなると、申込をした年では控除が受けられなくなるので、11・12月に申込するのであれば「現金あり」を選択するのも一考です。

また、私のように、「基本的には毎月払いにしたいが、初年度は12か月分納付したい」ということであれば、「18 前納分」のところで上乗せしたい月分を記入します(青囲み部分)。

私の場合は、9月申込なので、そのままであれば9~12月分の4か月分しか納付できませんが、「09か月分」と記入することで、2020年分の確定申告から12か月分控除することができます(ただし、翌年以降も前納をする必要があります)。

なお掛け金は、1,000~70,000円/月の間で設定することができます。
いつでも変えられるので、まずは少額からでも始めてみるのをおすすめします。

なお、申込書3枚目の表面(5ページ目)に、様々な支払い例が載っていますので、まずここを参照してみてください。

なお25~29の記入が必要なのは、個人事業主の共同経営者が申し込みする場合のみです。

最後に署名をします。

次に、右側で口座振替をする銀行の情報を記入します。

最後に押印(4か所×3枚)をします。

 

手順③:銀行に持ち込む

次に、口座振替を行う銀行に持ち込みます。

ここから手続きの仕方が2通りに分かれます。

  1. 口座振替を行う銀行(中小機構の代理店である前提)で申込書提出まで行う方法
  2. 申込書提出は中小機構と業務委託契約を結んでいる機関(商工会議所、中小企業団体中央会、青色申告会、別の金融機関など)

ここでは、1の方法を説明します。

銀行に持っていくのは、次の書類です(個人事業主または会社役員の場合)。

  • 申込契約書
  • 個人事業主:確定申告書の控え(開業年の場合は、開業届の控え)
  • 会社役員:会社の謄本
  • 口座振替を行う銀行の印鑑(必須ではありませんが、押印漏れなどがあった場合に備えて持って行った方がいいです)

e-Taxで申告や開業届の提出をしている場合は、「メール詳細」も持っていきましょう(紙提出で言うところの「受付印」に当たります)

銀行側で処理が終わると、3枚目(本人控え)と「受付確認書」を受け取り、手続き完了です。
(2の方法の場合は、2枚目右側だけを銀行に渡し、1枚目+2枚目左側を委託団体に提出します。)

なお、「現金あり」の場合は、この「受付確認書」と似た様式で「領収書」がもらえます。

10月~12月に申し込んだ場合は、確定申告で控除を受ける際に「領収書」が必要になりますので、きちんと取っておきましょう(通常の場合は、「小規模企業共済掛金払込証明書」という名前の圧着はがきが11月か翌年2月に届きます(2019年の場合)ので、それを使います)

申し込み後、約40日で【小規模企業共済手帳】と【しおり・約款】が送られてきます。
(届いたら追記します。)

 

まとめ

掛け金のところの書き方が少し難しいかもしれませんが、少しでも参考になれば幸いです。