生命保険を使った資金繰り対策

コロナの影響で資金繰りに奔走されている(された)会社が多いのではと思います。

「資金繰り」と聞いてまず思い浮かぶのが、金融機関からの融資ですが、それだけではありません。

生命保険契約を使った資金繰り対策もあります。

 

お金を借りることができる保険契約がある!

生命保険契約の中には、お金を借りることができるものがあります。

この制度を「契約者貸付」と言います。

お金を借りることができるのは、「解約返戻金」(解約をした時に戻ってくるお金)があるもので、この解約返戻金の範囲内(50~90%程度)で借りることができます(そのため、解約返戻金がない掛け捨ての保険では、お金を借りることはできません)。

この契約者貸付も借金なので、通常であれば利息を付けて返済しなければなりませんが、コロナで影響を受けた契約者の支援として、期間限定での利息免除が各保険会社で打ち出されています

会社によっては、受付を終了しているところもありますが、まだ受付をしているところもありますので、まずは加入している保険会社がまだ受付をしていないか確認してみてください。

 

契約者貸付のメリット

金融機関からの融資と比べた「契約者貸付」のメリットは、「簡単さ」と「速さ」です。

手続きについては、保険会社によって違いはありますが、【請求書類】【公的証明書】【保険証券】などがあれば、たいていは手続きが出来るようです(請求書類は保険会社に電話して取り寄せる必要があります)。

また、必要書類がすべて保険会社に到着してから数日で入金されますので、すぐにお金が必要な時にはとても役に立ちます。

 

まとめ

かつて「節税」を謳った保険商品がたくさん売りに出されていましたが、去年の改正で新規契約についてはそれができなくなりました。

生命保険の本来の役割は「様々なリスクへの備え」です。
この機会に原点に立ち返り、会社にとって必要な保険とは何かを考え、見直してみてはいかがでしょうか?