税理士試験体験記・私の場合②

前日(5/25)に続き、私の税理士試験の体験記です。
今日は私が実践していた勉強方法や税理士試験に対する考え方などです。

 

私の勉強方法・受験生活・心構え

私が実践していた勉強方法・受験生活の送り方・心構えなどを、思いつくだけ、羅列的にお話してみたいと思います。

とにかく「量」をこなす

私が勉強する上で大切にしていたことは、とにかく「」をこなすことでした。

何事も「量より質」とよく言いますが、それは量をこなし切った人が言う言葉だと
私は考えます(少なくとも、私が経験した税理士試験に関して言えば)。

  • 授業で習った箇所の基本問題を、次回の授業までに3回は解く。
  • その後も間隔を1週間、2週間、1か月と空けながら、合計10~20回は解く。
  • 理論(税法の条文を受験用にまとめて、ある程度簡略化したもの)の暗誦も同様。

私の場合は、こんな風に何回も何回も問題を解いて、理論を暗誦して、体に染み込ませるような
勉強をしていました。

税理士試験はどの科目も試験時間は2時間ですが、問題の量が多いので、途中で
「あれ、これどうやって解くんだっけ?」
「この条文の続き、何だったっけ?」
と手を止めていては、時間内に合格答案を
書くことができません。

ペンを止めることなく、答案をよどみなく書くには、どんな問題に当たっても、
解答パターンを自然に引き出せる状態になっておくことが大切です。

そのためには、アナログなやり方かもしれませんが、

  • 問題集を何回も繰り返し解く
  • 理論は何回も読み込む

しかないと思います。

記録する

問題をどう解いたかの記録も大切にしていました。

  • 何月何日に解いたか?
  • 問題を解き切るのに、何分何秒かかったか?
  • 正解か不正解か? 

このように記録しておくことで、不得意な箇所、間違いやすい箇所などの傾向が分かりましたし、
どれだけ時間短縮できているかが分かりますので、勉強のモチベーションにもつながりました。
また、問題を何回転したか管理する上でも必要でした。

私の場合は、問題集の余白に記録していました。

ヤマは張らない。まんべんなく勉強する。

どの専門学校も、今度の試験ではどの論点が出題されそうか、毎年予想をしています。
出題の可能性が高い順に、S→A→B→Cという具合にランク付けもしています。
(特に理論問題)

こういうランク付けは、過去の出題傾向や試験委員(試験問題を作る人。学者や実務家が
多い)の専門分野などから予想して行われます。

ランクが高いほど必ず覚えていかなければならない、低ければ覚えていく必要はない(余力
があれば覚えていく)、という風にも言われます。

もちろん、出題可能性や勉強にかけられる時間によっては、ある程度勉強量に強弱はあってもよい
かもしれませんが、私の場合は基本的に「全部」覚えていくようにしました。

理由は単純で、何が出題されるかなんて、実際の試験にならないと分からないからです。

税理士試験は年に1回しかない試験なので、全く勉強していない分野が出てしまうと、
その問題は丸々解けなくなり、そこで試験終了、また1年後、となってしまうのが
嫌だったからです。

とりあえず全部覚えていけば、解けない問題はないはずです。
(出題の意図を読み取れず、見当違いのことを書いてしまうリスクは無くなりませんが・・・)

まず計算を固める。理論は後半で。

税理士試験は、計算問題50点・理論問題50点という得点構成の科目が多いです。
(例外:簿記論→計算のみ 国税徴収法→理論のみ 酒税法→計算40理論60 事業税→計算30理論70)

そのため、科目にもよりますが、計算と理論のどっちが大事というのはなく、
どっちもまんべんなくできるようにしておくことが大切です。

しかし、約1年間の勉強スケジュールの中では、時期によって、どちらにウエイトを
かけるべきかが変わってきます。

ひとまずは専門学校での授業の進度に合わせて、計算も理論も勉強していきますが、
計算に関しては、授業で習ったところの復習をしつつ、以前習ったところも繰り返し
復習することで、まず計算に重きをかけていました。

理論については、次回の授業のミニテストや定期テストまでに覚えてくるように
言われた箇所はきちんと覚えるようにしましたが、それらのテストが終われば、
計算のようにその後も何度も暗誦はしていませんでした。

計算が固まってない段階で理論も頑張ろうとすると、どっちつかずになって
しまう恐れがあったからです。
(実際、先生からもそう言われていましたので・・・)

毎年4月頃になると一通りの勉強が終わり、本番に向けての演習がメインになりますが、
理論を繰り返し繰り返し暗誦するのは、その頃くらいからでも構わないと思います。

規則正しい生活を送る

税理士試験に限らず、どの試験でも大事かもしれませんが、毎日規則正しい生活を送るようにしていました。

  • 朝7時起床、夜10時就寝
  • 1日3食きっちり摂る。
  • お酒は控えめに。

気を張っていたことと若かったこともありますが、規則正しい、健康的な生活をしていたおかげで、
風邪を引くこともなく、受験生時代を過ごすことができました。

本番1か月前の過ごし方

本番1か月前(7月頃~)は、以下のことにも注意して過ごしました。

  • 本番が終わるまでは断酒
    →私はお酒が好きなのですが、ラスト1か月間だけは、毎年断酒していました。
     好きなものを我慢して云々、というのではなく、特に夜お酒を飲むと眠りが浅くなり、勉強にも影響してしまうから、というのが理由でした。
  • 朝6時に起床する。
    →試験開始の3時間前に起床すると、本番で頭が回転するからというのが理由でした。
     特に私の場合は、3年間とも1時間目(朝9時~)に受験科目がありましたので。

 

まとめ

今日は私が実践してきた方法をお話しました。

私の場合は、当時独身で親と同居していましたし、受験に専念していたので(せいぜい受講代稼ぎのアルバイトくらい)、そうでない環境の方にはあまり参考にならないかもしれません。

それでも、少しでも皆さんのヒントになれば幸いです。

また長くなりましたので、最後(税理士試験に対する考え方)については明日(5/27)に譲りたいと思います。